2010年05月07日

BOOKSCANさんでちょっと気になること

気になることといっても、著作権がどうこうじゃなくて、これを依頼する人がどれくらい期待しちゃってるか、ということなんですが。

 「モノクロ2値だと、そんなに美麗には取り込めないよ」

というのは、できるだけ大声で言っておいた方がいい気がする。

ScanSnapはすごいスキャナだけど、紙の上に載せられたインクのシミを、ローラーで紙送りしながら光学的に撮影するわけだから、限界もあるし、その限界は人の目からすると案外低いわけですよ。特に2値。

自分がScanSnap S510でスキャンして「なんかきれいに取り込めないなー」と苦労したところとして、モノクロ2値だとけっこうぎざぎざに見えちゃったり、網掛け(スクリーントーンみたいな感じのところ)のところもけっこうモアレっぽくなっちゃったり、写真や図版が濃淡がうまくとれなかったり。

あと、これは2値での取り込みに限らないのですが、紙への印刷がそもそも傾いてるので、スキャンしたテキストも画面で見ると右に傾いたり左に傾いたり(これ、PgUp/PgDnで高速ページ送りしていると気になりますが、どうにもならない面も)。

2値はスクリーントーンが苦手ということから、コミックはグレースケールがおすすめ(電子ブックリーダーに持っていきにくくなるけど、PC画面で読む分には問題なし)。

テキストがメインの書籍は基本的に2値の方が読みやすいけど、写真要素が多いときは悩ましい。

とりあえずBOOKSCANさんに依頼するのであれば、全部いきなり送るのではなく、再入手しやすい本から試しに何冊か選んで依頼するのがいいと思います。写真見たらScanSnap S1500を使ってるようなので、試しに依頼したものがダメだと思ったら、自分で同じスキャナ(あるいはキヤノンとかの別商品でもいいし)を買って取り込むこともできるわけですし。
posted by へろ at 11:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を電子化する
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